はじめに
去年は新曲をほとんど出せず、『燦閃雪晶』以来約1年ぶりの新曲となりました。
「これはまずい」と自分を奮い立たせ、楽曲から動画まで3週間、雪ミクさんの新曲を仕上げました。制作に割ける時間が増えたことが大きいです。
今回は初のオシャかわ系です
今年の雪ミクさんのテーマ「しあわせパティスリー」、フランス語が使われていてオシャレと感じ、衣装デザインを見た瞬間「かわいい系で行くしかない」と思いました。
私は「オシャかわ」を「芸術性と幼さの融合」と解釈し、フランス音楽(クラシック・フレンチポップス・フレンチスウィング)を聴き漁った結果、「カワイイ系ジャズ」で行こうと決めました。衣装のポップさも意識しつつ、バランスを取って制作しました。
フレンチスウィングとは
フレンチスウィングは、私の解釈ではフランスで発展したジャズスウィングのことです。
この曲は3拍子なのでジャズワルツの影響もありますが、楽器の編成が特徴的で、アコギ・ウッドベース・ドラムを軸に、アコーディオン・クラリネットが入ってきます。一般的なジャズではピアノがメインになることが多いですよね。
過去の楽曲のモチーフを引用しています
間奏(2:26~)のクラリネットのフレーズは『あまい白雪に包まれて』(以下「あま雪」)のサビを引用しています。
今年の「しあわせパティスリー」は、2013年の『北海道にぴったりの「お菓子」』を彷彿とさせていると感じました。雪ミクの歴史を音で紡ぎたいと思い、そこで「あま雪」が浮かびました。
元々は過去との繋がりを強く意識した曲ではありませんでしたが、「あま雪」の「お菓子みたいな雪景色」というテーマがぴったり合っていて、さりげなく引用する形にしました。
歌詞の内容
テーマに合わせて「お菓子」を軸に、「菓子職人の女の子がお菓子を通じて出会った人との物語」を描きました。
当初はラブソングを考えていましたが、テーマの「しあわせ」も入れたくなり、「あなた」の幸せを願う物語に路線変更しました。恋愛要素は入れず、「愛情の歌」として仕上げています。
テーマに合わせ、フランス語も入れました。セリフ部分に使ったほか、タイトルも『シュクレドネージュ(雪のお砂糖)』としました。(セリフのノウハウは過去曲『MPがたりない!』の記事で詳しく書いています)
2コーラス目の「粉砂糖の 白雪に包まれて」というフレーズは「あま雪」より引用、お菓子作りのような遊び心を込めました。
NTミクさんがアップデートしました
今回の曲で初めて、初音ミク NT(Ver.2)を使用しました。
自動パラメータ調節機能が優れており、自然な歌い方にするための作業量が大幅に減りました。過去のNTミク曲『北のいちばんぼし (for NT)』と比べても、声の自然さと表現力が格段に進化していて感動しました。
かわいさを意識して、Whisper+の囁くような幼い声を活かした調声に変更し、過去の冬曲とは違う雰囲気を出せたと思います。
今回もイラストを描きました

制作中のラフイメージ
今回も楽曲に合わせ、イラストを自作しました。
楽曲とイラストを兼任するメリットとして、自分のイメージをダイレクトに絵に落とし込めるとことにあります。
「オシャかわ」の雰囲気を、かわいい絵柄とオシャレな空気感で表現できたかと思います。
最後に
楽曲へのこだわりが強いためか、今回も長文になってしまいました。
また違った冬の魅力をお届けできるよう、次の冬曲でも頑張ります。
それではまた、次の冬曲で。
今回触れた過去曲の記事はこちら
mahjong-medlay.hatenablog.com
mahjong-medlay.hatenablog.com